
眉のアートメイクは主に「グラデーション技法」「3D技法」「4D技法」の3つの技法で施術を行います。どの技法を選ぶかでアートメイクの仕上がりが大きく変わるので、それぞれの特徴を押さえておくことをおすすめします。
今回は、3つの技法のメリットとデメリットをまとめました。眉のアートメイク施術を受けようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
グラデーション技法
眉アートメイクの中でもとくに幅広く普及している技法が、眉の輪郭の内側をパウダー風に塗る「グラデーション技法」です。こちらの技法は専用の機械を使用するため、グラデーションをつけながらふんわりとした眉毛に仕上げられます。
こんな人におすすめ
・柔らかい印象を与えたい人・普段のメイクに馴染む眉毛を維持したい人
・色ムラを避けたい人
・痛みに弱い人
・費用をできる限り抑えたい人
メリット
グラデーション技法のメリットは、アイブロウパウダーで描いたような柔らかい雰囲気に仕上がることです。常にメイクをしているような仕上がりなので、毎日メイクをする人から「時短になる」と人気を誇っています。
施術では専用の機械を使って色素を一定の間隔・一定の深さで皮膚に注入するため、手彫りと比べると退色する時の色ムラや施術時の痛みが気になりません。
また、基本的に機械で施術を行うグラデーション技法は、手彫りで行う3D・4D技法に比べて施術時間が短く済むというメリットもあります。
デメリット
機械を使うとはいえ、それを操縦するのは人間です。グラデーション技法では眉の輪郭の内側を塗りつぶすように施術を行うため、施術者に十分な技術がないと不自然な仕上がりになる可能性があります。
また、施術後は眉毛の色や濃さが均一になりメイクを施したように仕上がるため、ノーメイクのときに眉だけが浮いていると感じる人もいるようです。 グラデーション技法の仕上がりは、メイクの好みや日頃のライフスタイルによってメリットにもデメリットにもなるので、自分に適しているのかをきちんと見極めましょう。
3D技法
グラデーション技法と違い、手彫りで1本1本眉毛を描いていく施術が「3D技法」です。毛並みを細かく表現できるので、よりナチュラルな仕上がりになります。
こんな人におすすめ
・すっぴんに馴染む自然な仕上がりにしたい人・普段はメイクでトレンドの眉毛を楽しみたい人
・眉毛のベースを作りたい人
・アートメイクに気づかれたくない人
・自眉が薄く、ボリュームアップしたい人
メリット
3D技法では一針ずつ丁寧に色を入れていくので、自眉がボリュームアップしたように見せることができます。自然な毛並みを表現できるため、施術直後でも違和感がほとんどないという点も大きなメリット。
アートメイクに絶対に気づかれたくない人や、化粧をしない男性に人気の技法です。また、まるですっぴんのように自然な仕上がりのため、「普段はメイクでトレンドの眉毛を楽しみたいけど、眉毛のベースだけは作って時短したい」と考えている人にもおすすめですよ。
デメリット
3D技法は施術回数が通常のグラデーション技法よりも多く、手彫りで一針ずつ丁寧に色を入れていくため施術時間が長いです。また、機械彫りとは違って人間が器具を使って彫るので、色素を注入する間隔や深さがバラバラになりやすいと言われています。そのため、退色
時にまだらに色が抜けて穴が空いたような見た目になったり、施術時に痛みを感じやすかったりする可能性も高いです。
4D技法
グラデーション技法と3D技法を組み合わせた施術が「4D技法」です。それぞれの長所を掛け合わせた4D技法で施した眉は、間近で見てもアートメイクと気が付かないほど自然な仕上がりになります。
こんな人におすすめ
・施術に時間がかかってもいいから、自然かつ色ムラのない眉毛に仕上げたい人・施術したての自然な眉毛をそのままキープし続けたい人
・間近で見てもアートメイクに気づかれたくない人
・本物の眉毛にアイブロウパウダーを重ねたような仕上がりを望む人
・自眉が少ない、またはほとんどない人
メリット
4D技法では、3D技法と同様に1本1本毛並みを描いていきます。その後、グラデーション技法で描いた毛並みの隙間を埋めていくため、立体感のある自然で美しい眉に仕上がります。
3D技法でもある程度の立体感を出すことはできますが、自眉が少ない人・ほとんどない人にとっては満足できる仕上がりとは程遠いかもしれません。しかし4D技法であれば、2つの技法を組み合わせることで、年月が経って色が薄くなっても穴があいたように見えることがほとんどありません。
デメリット
4D技法は3D技法と同様に1本1本毛並みを描いていくので、施術時間が長いです。人によっては痛みを感じる場合もあり、施術時間が長くなればなるほど長時間痛みに耐えなければならないため、痛みの程度や麻酔については事前に確認しておきましょう。 加えて4D技法は高い技術が求められるため、施術できる看護師が少ない点もデメリットのひとつです。
アートメイクを受ける際は仕上がりをイメージして技法
を選ぼう
「グラデーション技法」「3D技法」「4D技法」それぞれのメリット・デメリットについてご紹介しました。パウダー風にメイクを施したような柔らかい仕上がりを求めるならグラデーション技法、一方で毛並みを表現して自然な仕上がりを求めるなら3D・4D技法がおすすめです。
またアートメイクの仕上がりは、技法だけでなく施術者の技術力でも大きく左右されます。クリニックを選ぶ際は、ホームページや口コミなどで実績・評判を確認してから判断しましょう。