
これからアートメイクを受けようと検討されている方は、施術後にはさまざまな制限があることをご存知でしょうか?この記事では、アートメイク施術後のお風呂と、スキンケアについて注意点をご紹介しています。
いつからシャワーを浴びて良いのか、湯船に浸かって良いのか、お風呂上りは化粧水をつけても良いのか、など気になる疑問を解決いたします!
Contents
アートメイクの施術後はお風呂に入れる?

アートメイクの施術を受けた部位は、基本的には擦り傷と同じ扱いをすれば問題ありません。施術部位に刺激を与えなければ、当日からシャワーは浴びられます。お風呂での刺激とは、例えば熱すぎるお湯をかける、洗顔石鹸をつける、ゴシゴシ擦るといった行為です。水やぬるま湯が少しかかるぐらいは大丈夫ですので、あまり神経質にラップで覆ったりする必要はありません。
シャワーは浴びられるのですが、注意したいのは湯船での入浴です。家族が入った湯船や、長時間お湯を張ってある湯船はシャワーに比べて雑菌が繁殖しやすいので、傷が落ち着くまでは入らないようにしてください。同じく、銭湯や温泉も不特定多数の人が利用し、雑菌に感染する心配があります。目安として1週間程度はシャワーで済ませるようにしましょう。
洗顔石鹸についても、施術部位に触れなければ当日から使用できますが、眉毛やアイラインだけをよけて洗顔石鹸で顔を洗うというのは現実的には難しいですよね。ファンデーションやチークなどを落としたい場合は、ピンポイントでメイクを落とせる洗顔シートを使用しましょう。
清潔なお湯なら湯船に入ってもいい?
湯船は雑菌が繁殖しやすいという話をしましたが、それならば「入る直前に湯船を掃除してお湯を張れば、清潔なお湯に入れるから大丈夫じゃない?」と思われる方もいるかもしれません。冬場などは寒いので、できれば湯船で温まりたいですよね。しかし、施術後湯船に入らない方が良い理由は、雑菌だけではありません。
湯船に浸かると、温熱作用により血管が広がります。そのため、傷が治っていない状態で入浴すると出血したり腫れたりする恐れがあるのです。腫れると痛みも伴うため、やはり清潔なお湯だとしても施術後1週間は湯船に入らない方が良いと言えます。
また、湯船の他にも、サウナ、運動、飲酒にも血行促進効果があり、同じく出血や腫れを引き起こす可能性があるため、施術後は避けるようにしてください。
お風呂上がりのスキンケア

お風呂とセットで覚えておきたいのが、お風呂上がりのスキンケアについてです。スキンケアに使う化粧水などの基礎化粧品も、洗顔石鹸と同じく、傷口がふさがるまで施術部位には使わないようにしてください
ただ、気をつけていても、額やこめかみなどに化粧水をつけようとすると、うっかり眉毛やアイラインに垂れてしまう可能性が高いです。傷口に染みると痛いので、できれば肌に刺激の少ない成分の化粧水を用意しておきましょう。
以下に、肌に刺激を与える成分をまとめましたので、これらがなるべく含まれていない化粧水を選ぶと安心です。
- ポリエチレングリコール ・パレス、ステアレス、セテス、ラウレス、AE
- ジエタノールアミン(DEA)、トリエタノールアミン(TEA)
- プロピレングリコール(PG) ・オルトフェニルフェノール(OPP)
- パラベン、(メチルパラペン、エチルパラペン)
- サリチル酸 ・エデト酸、エデト酸塩(EDTA、EDTA-2Na、EDTA-4Na)
- ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ジブチルヒドロキシアニソール(BHA)
- エタノール
- ラウリル硫酸ナトリウム
- アンモニア
- ベンジルアルコール
- 塩化ベンザルコニウム(陽陽イオン界面活性)
- TEA-ラウリルスルフェート ・メントキシプロオアンジオール
- 乳酸メンチル ・その他香料や着色料など
染みにくい化粧水を使用すれば傷口に入っても痛みは少ないかもしれませんが、やはり後で腫れたり痒くなったりしないかと心配ですよね。しかし、化粧品が施術部位についてしまっても、焦って消毒液で拭き取る必要はありません。そのような時は水道水で優しく洗い流して水気を拭き取り、クリニックで処方された軟膏で保湿をすれば問題ありません。特にクリニックから処方されていない場合は、市販のビタミンA+D軟膏で保湿を行いましょう。
一昔前まで傷口に消毒液というのは常識でしたが、最近では消毒液は逆効果であることが分かっています。消毒液を使うと、傷を治すために傷口に集まった細胞がダメージを受け、結果的に治癒が遅れてしまうのです。 また、出血の恐れがあるので、血行が良くなるパックやフェイスマッサージも1週間はしないようにしてください。
アートメイクについてのおすすめ情報
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お風呂でアートメイクは落ちやすくなる?

アートメイクの色素は汗や水といった外的な要因で落ちないとされていますが、SNSなどを見ていると意外と早く落ちてしまったという声もあり、「本当にお風呂でアートメイクは落ちないの?」と心配されている方も少なくないのではないでしょうか。ここでは、アートメイクが落ちてしまう原因についてご紹介します。
新陳代謝
施術部位に刺激を与えないように気をつけていても、1年程でアートメイクが薄くなってしまう方がいます。そのような方は、新陳代謝が活発であることが原因だと考えられます。日常的に湯船につかる、よく運動をする、頻繁にエステに通うといった新陳代謝を活発化させる習慣のある人は、そうでない人に比べ肌のターンオーバーが早く、2~3年持たずに色素が抜けてしまう場合があります。 一般的に女性よりも男性の方が新陳代謝が良いとされ、特に汗かきや、脂性肌の男性は短い期間でアートメイクが落ちやすいです。
色素が入りにくい体質
肌が薄く出血しやすい人も、アートメイクの色素が入りにくい傾向にあります。色素を入れる時に出血があると、血液で色素が流れてしまうためです。アイラインへの施術では、痛みで涙が出る人も同様の理由で色素が入りにくいです。
肌が薄い、涙が出やすいという体質は生まれつきの場合もありますが、定期的にエステでフェイシャルサービスを受けている方やピーリングをされている方は皮膚が薄くなります。クリニックによっては血管収縮剤入りのジェルを使用して、止血しながら施術してくれることもあるので、日頃から出血しやすいと自覚のある方は、施術前に問い合わせてみましょう。
せっかく入れたアートメイクが落ちてしまうのはデメリットのようにも思えますが、加齢による顔の変化や、その時々の希望に合わせて柔軟にリタッチできるというのはメリットでもあります。大抵のクリニックではリタッチ料金は初回よりも安く設定されていますので、無理に新陳代謝を悪くしたり、エステに行くのをやめたりしてストレスを溜めるよりは、こまめにリタッチして綺麗なアートメイクを保ちましょう。
施術部位に刺激を与えなければお風呂は入れる

アートメイク施術後の、お風呂とスキンケアの注意点についてご紹介してきましたがいかがでしたか?いつも通り、洗顔石鹸を使用して洗顔したり、湯船に入ったりできる目安は概ね1週間ですが、これはあくまでも目安です。
かさぶたが自然に剥がれ落ちたとしても、再生したばかりの皮膚から滲出液が出ていたり、痛みや痒みが残ったりしている場合は完治とは言えません。最終的には施術部位の治り具合を自分でしっかり確認することが大切です。一度入れたら2~3年はつき合っていくアートメイクですので、最初のケアを怠らないようにしましょう。
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