
針で色素を注入することで、理想とする眉毛・アイライン・リップを手に入れられるアートメイク。
しかし、踏み出せない人の中には「どのくらい腫れるのかわからないから怖い」「腫れを出来る限り小さくする方法はあるの?」と不安を感じる人もいるでしょう。たしかに、アートメイクをした後にお仕事や学校、予定がある場合、腫れるかどうかが1番気になりますよね。
そこで今回は、アートメイク後の腫れの有無や腫れた場合の対処法、腫れを出来る限り抑えるアフターケアについて詳しくお伝えします。
Contents
アートメイクは腫れる?施術中の痛み~施術後の状態の変化
まずは、アートメイクの施術中の痛み・施術後の腫れの有無、状態の変化について、眉毛・アイライン・リップの3つに分けてお伝えします。
眉毛
施術中の痛み
施術前に麻酔クリームを塗布するため、強い痛みを感じる人はほとんどいません。「毛抜きで毛を抜く程度の痛み」と例えられることも多く、アートメイクのなかでも眉毛は特に痛みを感じにくいと言われています。
施術後の腫れ
基本的には目立つほど腫れることはありません。ただし、人によっては赤みが気になる場合もあります。
施術後の状態の変化
眉毛のアートメイクの施術直後は、想像以上に色が濃いと感じる人もいます。しかし、ご安心ください。3日~5日ほど経つとかさぶたができ、それが剥がれることで色味が薄くなるからです。この時にかさぶたを剥がしてしまうと色素が定着しないため、かさぶたが自然に剥がれるまでは眉毛の化粧を控えましょう。
また、施術後に眉毛に軟膏を塗るクリニックもありますので、テカリなどが気になる方はサングラスや防止を持参することをオススメします。
アイライン
施術中の痛み
アイラインのアートメイクでは皮膚の薄い場所に針を入れるため、麻酔を使用しても強い痛みを感じる方はいらっしゃいます。あまりに痛くて施術中に泣いてしまう人もいますが、注入した色素もともに流れてしまうため、痛みに弱い方は事前に施術担当者と相談しましょう。麻酔の量を増やしたり、強度を上げたり、場合によっては施術を中止するなど配慮してくれますよ。
施術後の腫れ
先述のとおり、アイラインの施術を行う部分の皮膚はとても薄いため、その分腫れやすいです。施術直後から泣いた後のように腫れたり、目の周りが赤くなったりする人が多いため、気になる方はサングラスや眼鏡などを持参しましょう。個人差はありますが、腫れは2~3日ほどで治まります。
施術後の状態の変化
施術後2~3日で腫れが収まると、次は皮膚が乾燥し、つっぱったように感じるでしょう。皮膚が乾燥すると薄いかさぶたができるので、自然に剥がれ落ちるのを待ってください。剥がれたあとは色が薄くなり、肌に馴染む自然な色のアイラインになります。
アイラインも眉毛のかさぶたと同様に、無理に剥がしてはいけません。剥がすと色素も一緒に取れてしまうため、色をムラなく定着させることができなくなってしまいます。気になる気持ちもわかるのですが、むやみに触らず、1~2週間ほどで自然に剥がれ落ちるのを待ちましょう。
リップ
施術中の痛み
アイライン同様、皮膚がとても薄い部分のため、眉毛の施術と比べて強い痛みを感じやすいです。そもそもリップは痛みに敏感ですから、痛みに強い人でも麻酔がなければ施術を受けられないでしょう。
施術前に麻酔クリームを塗りますが、それでも我慢できないほど痛い場合には麻酔注射を打ちます。不安な方は事前に施術担当者と相談し、対策を練りましょう。
施術後の腫れ
個人差はありますが、施術直後から「たらこ唇」のようにしっかりと腫れる人も多いです。マスクを持参しておけば、施術直後から腫れても安心ですね。2~3日ほど腫れが続くこともありますので、腫れが治まるまでは辛い食べ物は控えましょう。
また、目立つほど腫れていない人でも、食べ物や飲み物が触れると痛みを感じる場合があります。眉毛・アイライン同様に施術部位にはできるだけ触れないことが望ましいため、飲み物を飲む際にはストローを使う、食事の際には出来る限り小さく切ってから口に入れるなど、工夫しましょう。
施術後の状態の変化
施術後は、想像以上に色が濃く見えます。しかし、ご安心ください。腫れが治まるとかさぶたができ、それが剥がれることで希望の色に近づきます。
また、リップのアートメイク後には90%の人が口唇ヘルペスを発症すると言われています。アートメイクはいわば「外傷」のようなもの。口唇ヘルペスを引き起こすウイルスは基本的に誰の体にも潜んでおり、抵抗力や免疫力が低下すると、アートメイクという名の「外傷」が引き金となり、発症してしまうのです。
クリニックによっては抗ウイルス薬や抗生物質を処方してくれる場合もありますので、施術担当者に相談してみてください。そして、施術後はむやみに施術部位を触らないようにしましょう。
腫れや赤みを最低限に抑える、3つのアフターケア
皮膚にいくつもの針を刺して着色した施術部位は、とても敏感になっています。外出をできないほど腫れてしまう人や、赤みが気になる人もいるでしょう。しかし、腫れや痛み、赤みの程度を出来る限り小さくすることは可能です。
そのために知っておきたい、アフターケア。腫れや痛みなどを最低限に抑え、施術後を快適に過ごすには、アフターケアがとても重要になります。この章では、施術後のアフターケアを3つお伝えします。
運動・入浴・飲酒をしない
まず1つ目は、運動や入浴、飲酒をしないことです。血行が促されると、施術部位の腫れや痛み、炎症を助長し、長引かせてしまうからです。
湯船に浸かると血行が促進されるだけでなく、傷口から雑菌が入り込んでしまう可能性も高まるため、アートメイク後しばらくは軽くシャワーを浴びるだけに留めてください。また、洗顔時には施術部位をゴシゴシとこすらないように気をつけましょう。
刺激を与えない
2つ目は、施術部位に刺激を与えないことです。先述のとおり、化粧をする際や洗顔時にゴシゴシとこすれば、痛みや腫れを助長するだけでなく、色素が取れてしまう可能性・雑菌が入り込んでしまう可能性が高まります。ですから、ペンシルやチップ、強くこすらなければ落ちないマスカラなどの使用は控えてください。
また、リップに関しては飲食にも注意しなければなりません。辛いものや熱いものは腫れが完全に治まるまでは避け、食べ物や飲み物が出来る限り唇に触れないようにしましょう。
しっかりと冷やす
3つ目は、しっかりと冷やすことです。腫れや赤みが気になる場合には、保冷剤を包んだタオル、もしくは冷水で絞ったタオルを施術部位に当て、冷やしましょう。強く押し当てると刺激を与えてしまうので、やさしく当ててくださいね。繰り返しても腫れや赤みがまったく治まらない場合には、施術したクリニックに問い合わせてみましょう。
さいごに
アートメイクは針で皮膚を何度も刺す医療行為ですので、腫れを避けるのは難しいかもしれません。ですが、アフターケアの章でお伝えした通り、腫れを出来る限り小さくすることは可能です。ご紹介した3つの方法をしっかり守れば、2~3日程度で治まるでしょう。
それでも心配な場合は、予定がある日から逆算して施術を行うことをオススメします。学生であれば長期休暇、土日休みの社会人であれば金曜日の夜が良いですね。
メリットのとても大きいアートメイクですから、腫れや施術後の経過、アフターケアなどについてもしっかりと調べ、快適なアートメイクライフを満喫しましょう。