
化粧をしなくても目を大きく、まつ毛を濃く見せることのできる、「アートメイク」をご存知でしょうか。
粘膜を埋めるアートメイクを施すと水に濡れても落ちず、24時間365日、理想の目元を維持できるのです。
また、今回ご紹介するアートメイクは、化粧の手間を省きたい方だけでなく、自力で化粧をすることが難しい闘病中の方や、加齢によるまつ毛の抜けで悩む方にも広まっています。
そこで、粘膜に施すアートメイクの概要や目を大きく見せる効果、施術のメリット・デメリットについてお伝えします。
Contents
粘膜に施すアートメイクとは?
アートメイクとは専用の針を用いて、FDA(米国食品医薬品局)が認可した色素を皮膚に注入する医療行為を指します。アートメイクの施術によって、理想の眉や目元、口元を約2~3年維持することが可能です。
そしてこの施術は、美容の分野だけでなく、医療の現場においても活躍しています。がん患者など病気の副作用に悩む人や、傷跡などを隠したいと望む人のあいだでも広がっているのです。
そこで今回は、粘膜に施すアイラインのアートメイクについてご紹介していきます。
まず、あなたが化粧をする際に「かける時間を短縮したい」と思うパーツはどこでしょうか。得意でない限り、たいていの人は「アイライン」と応えるでしょう。太さや長さ、高さが左右非対称になってしまうことが多く、アイライナーを使用してきれいなアイラインを引くには時間がかかりますよね。
しかし、粘膜をアイラインで埋めるアートメイクを施しておけば、化粧にかかる時間を大幅に短くできます。加えて、まつ毛の隙間を埋めることで、化粧をしていない状態でも目を自然に大きく見せることが可能なのです。
アートメイクを施す部分の皮膚は肌の生まれ変わり(ターンオーバー)が活発なので、2~3年ほどで色が薄くなっていきます。一度施術をすれば完全に消えることはありませんので、ご注意ください。
粘膜のアートメイクでまつ毛が濃く見える?
アイラインのアートメイクには、先述の通り目を自然に大きく、印象的に見せる効果がありますが、加えて、まつ毛を濃く多く見せる効果もあるのです。
その理由は、まつ毛の上の部分ではなく、まつ毛とまつ毛の隙間を埋めているからです。「まつ毛が少ない」状態は、つまり「まつ毛とまつ毛の隙間が空いている」状態のことですよね。隙間が空き、肌が見えていれば、さらにまつ毛が少なく感じられるでしょう。
しかし、肌の部分を黒色のラインで埋めると、まつ毛が生えていない部分にもたくさんのまつ毛が生えているように見えます。ですから、目を自然に大きく、まつ毛を濃く多く見せることができるのです。
とはいえ、まつ毛とまつ毛の隙間を埋めるようにアイラインを引くことは、難しいと言われています。はみ出さないように少しずつ埋める必要があるため時間がかかりますし、粘膜に引いたアイライナーを無理やり落とそうとすれば、まつ毛が抜ける原因になりかねません。
粘膜にアイラインを引いてしまえば、忙しい朝に描いて丁寧に夜落とす手間が省けますし、汗などで落ちることがないため、24時間365日きれいな目元を保てます。
化粧にかかる時間を短縮したい方だけでなく、加齢によるまつ毛の抜けが気になる方、まつ毛エクステンションによってまつ毛が少なくなってしまった方にもオススメなアートメイクです。
粘膜のアートメイクのメリット・デメリット
エステサロンや個人宅で施術が可能になった昨今では、「手軽に目を大きくできる」というようなイメージを持たれる方が多いですが、針を皮膚に刺して色素を注入する危険な施術に変わりはありません。大きなメリットの裏には、もちろん相応のデメリットも存在するのです。
次に、粘膜のアートメイクによるメリット、デメリットをご紹介します。
粘膜のアートメイクのメリットは、主に3つあります。
目を大きく、まつ毛を濃く見せることができる
1つ目のメリットは先述の通り、粘膜にアイラインを引くことによって、目を大きくまつ毛を濃く見せられることです。すると目元の印象が強くなり、顔の印象にメリハリがつきます。
化粧にかかる時間を短縮できる
2つ目のメリットは、化粧にかかる時間を短縮できることです。忙しい朝、ゆっくりと丁寧にアイラインを引いている暇はありませんよね。バタバタと支度をする中で、左右のラインの長さや太さが違ったりすると、さらに気分が落ち込んでしまいます。
しかし左右対称なアートメイクをしていれば、仮に化粧をする時間がなくても、パッチリとした瞳を維持できるのです。左右非対称なアイラインを見てイライラすることはないですし、これまでアイラインを引くために使っていた時間でゆったりと準備できますよ。
アイライン落ちを気にしなくていい
3つ目のメリットは、アイライン落ちを気にしなくていいことです。夏の暑い時期や、スポーツをする時、あるいは涙を流す瞬間などに、アイラインが落ちていないか気にする方は多いでしょう。鏡を見ると、朝引いたはずのアイラインが残っていない、下まぶたについて取れない経験をした方もいるはずです。
「化粧が落ちているかも」と気にしたり、何度もお直しに行く状況では、楽しいイベントも純粋な気持ちでは楽しめませんよね。
しかしアートメイクをしていれば、アイラインが落ちる心配は必要ありません。汗をかく夏も、スポーツやイベントも、全力で楽しめますよ。
次に、3つのデメリットをご紹介します。
一度施術すれば、完全には消えない
1つ目のデメリットは、完全には消えないことです。先ほど、「2~3年ほどで色が薄くなる」とご説明しましたが、完全に色が消えるわけではありません。これは、粘膜に引くアイラインだけでなく、すべてのアートメイクに共通するデメリットです。
2~3回の施術が必要
2つ目のデメリットは、2~3回の施術が必要なことです。これは、より自然な仕上がりにするためです。まず1回目で細めにアイラインを引き、2回目と3回目で太くアイラインを引いていきます。この際に医師と相談しながら、違和感のないように、そして自然に仕上げるために、少しずつデザインを調整していくのです。
目元が腫れる可能性がある
3つ目のデメリットは、施術部位である目元が腫れる可能性があることです。とはいえ、針を皮膚に差して染色しているのですから、腫れたほうが自然とも言えます。腫れは基本的に翌日夕方までにはおさまるので、気になる方は施術翌日に予定は入れておかないようにしましょう。
腫れが長く続き、痛み等がある場合には、担当医師に相談してくださいね。
まとめ
粘膜を埋めるアートメイクは、目を大きくまつ毛を濃く見せるだけでなく、顔の印象にメリハリをつけてくれます。それによって自分に自信を持てたり、コンプレックスをが解消されたり、前向きに生きられるようになった人もいるでしょう。
ただ、アートメイクは一度施術すると簡単には落ちませんし、デメリットもあります。かかる料金などもしっかり確認してから、決断してくださいね。