
気になる生え際にヘアを1本ずつ描き足すことで、数年のあいだ額の広さに悩まなくていいとしたら、あなたはどうしますか?
今回ご紹介するのは、ヘアラインアートメイク。薄くなった頭皮や不規則な額のラインをカバーして小顔に見せ、コンプレックスを解消することができます。日本ではヘアラインのアートメイクをできるクリニックは少ないですが、美容大国である韓国ではすでに人気の施術です。
それでは、ヘアラインアートメイクの概要と、この施術についてぜひ知ってもらいたい人、施術のメリット・デメリットを順を追ってご紹介します。
Contents
ヘアラインアートメイクとは?
ヘアラインアートメイクとは、フェイスラインに沿って毛髪を1本1本手彫りする施術です。加齢に伴って広くなった額や、M字の額、生え際の不規則なラインに手彫りして色をつけることで、顔を小さく見せ、額を丸く見せる効果が期待できます。また、額が狭くなることで、若々しい印象を与えることも可能です。
そもそもアートメイクとは、専用の針を用いて色素を皮膚に注入する医療行為を指します。
これを刺青と全く同じものと認識している人もいらっしゃいますが、決定的に違う点が2つあります。1つ目は色素を注入する部分、2つ目は色素が残る期間です。
まず、色素を注入する部分についてお伝えします。刺青では表皮の下の真皮と呼ばれる部分を染色しますが、アートメイクは皮膚から0.02~0.03ミリの表皮を2~3回に分けて染色します。よって、さらに自然で違和感のないデザインに仕上げられるのです。
次に、色素が残る期間についてお伝えします。刺青はターンオーバーが行われない真皮を染色するため、ほぼ永久的に色が残り続けます。しかし、アートメイクで染色する表皮ではターンオーバーが活発に行われるため、2~3年ほどで色素が徐々に薄くなります。
アートメイクの技術は美容の分野だけでなく医療の現場でも活用されており、病気の副作用での抜け毛や傷跡に悩む人のあいだでも広がっています。
ヘアラインアートメイクはこんな人にオススメ
次に、ヘアラインアートメイクを勧めたい人の特徴についてご紹介します。下記ではメリットやデメリットもご紹介していますので、併せてご覧ください。
- 小顔に見せたい人
- 額が広すぎて、頭や顔が大きく見える人
- 生え際のM字ラインが気になる人
- 生え際のラインに左右差がある人
- 仕事をする際に髪を結ぶが、生え際が気になる人
- 植毛にはまだ踏み込めないけれど、頭皮や額が気になって仕方ない人
- 円形脱毛症がある人
- 頭頂部のつむじを隠したい人
- 頭皮に傷があり、髪が生えてこない人
「小顔に見せたい」「額の広さを隠したい」という美容の観点からの理由だけでなく、病気や加齢によるコンプレックスをカバーしたい人にも、今の状況を打開する方法の1つとしてぜひ知ってもらいたいです。
ヘアラインアートメイクのメリット・デメリット
今までお伝えしてきた内容はヘアラインアートメイクの良い面ばかりですが、皮膚に針で色素を注入するという医療行為ですので、もちろんデメリットも存在します。それでは、メリットとデメリットを順にご紹介します。
ヘアラインアートメイクのメリットは、主に2つあります。
1.小顔になり、若々しい印象を与えられる
ヘアラインアートメイクの1つ目のメリットは、小顔になり若々しい印象を与えられることです。年齢を重ねるにつれて、生え際の後退が気になってきた人もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかしヘアラインアートメイクを施すと、髪が増えたように見えるため、今よりも額を狭く見せることができます。よって、小顔効果を得られたり、若々しい印象も与えられたりするのです。
2.コンプレックスを解消し、色々なヘアスタイルを楽しめる
2つ目のメリットは、コンプレックスを解消して色々なヘアスタイルを楽しめることです。ヘアラインアートメイクを検討されているということは、頭のハチの部分に近い左右の生え際の薄さが気になっている、生まれつき広い額を狭くしたい、病気の副作用や傷跡により髪が抜けてしまったなど、何かしらの理由がおありなのでしょう。
ヘアラインアートメイクの施術を行えば、今まで頭を悩ませていたコンプレックスを解消することが可能です。それらが気にならなくなれば自分に自信も持てますし、これまで以上に色々なヘアスタイルを楽しめるようになるはずです。
次に、ヘアラインアートメイクの3つのデメリットをご紹介します。
1.一度施術すると、完全には消えない
ヘアラインアートメイクの1つ目のデメリットは、完全には消えないことです。こちらは、ヘアラインアートメイクに限らず、眉やアイライン、リップラインのアートメイクで共通するデメリットとなります。
先ほど、「2~3年ほどで色が薄くなる」とご説明しました。それは「完全に色が消える」ということではなく、「完全に色は消えないが、徐々に退色する」という意味です。
皮膚切開術やレーザー治療などで消せるとも言われていますが、アートメイクを施した際の何倍もの時間とお金がかかります。体質が合わなかったり、アフターケアがしっかりとなされていなかったりすると、それが傷跡として残ってしまうケースもあるのです。
2.失敗の可能性がある
2つ目にご紹介するデメリットは、失敗の可能性があることです。
先述の通り、日本でヘアラインアートメイクの施術を受けられるクリニックは少ないですが、韓国では人気の施術となっています。ヘアラインアートメイクをの施術を受けたい人が多くいれば、ビジネスチャンスと捉えて違法に運営するサロンやクリニックも増えるでしょう。
実際に、医師免許を保有していないにも関わらず施術を行っている人もいるのです。無免許と知らずに任せたことで、「痛みや腫れがいつまでも治らない」「化膿して痕が残った」など、長いあいだ副作用に悩まされる可能性もゼロではありません。
また、有名で実績のあるクリニックで施術を受けても、施術者の技術が伴っていない場合、自分が理想とする仕上がりにならないかもしれません。
ですから、アートメイクの施術を受ける際には、まず信頼できる病院・クリニックを探すことが大切です。加えて、インターネットの検索ページだけを見るのではなく、SNSなどで口コミを検索すると良いでしょう。
3.2~3回程度の施術が必要
3つ目のデメリットは、2~3回程度の施術が必要なことです。先述のとおり、すべてのアートメイクは2~3回に分けて染色し、色を定着させていきます。一度で完成させてしまうと、「描いている」と分かるようなヘアラインになってしまったり、色が定着しにくかったりするからです。
とはいえ何度も足を運ばなければならない上に、施術の回数分の費用がかかりますので、日本ではなく韓国で施術を行う際にはご注意ください。
まとめ
ヘアラインアートメイクは、気になる生え際に毛髪を書き足していく施術です。それにより、個人が抱えるコンプレックスを解消し、あなたが望む人生へ踏み出す手助けをしてくれるでしょう。
ただし、デメリットや副作用も報告されていますので、施術を検討している人は病院や医師について事前に情報を集めてください。
施術について質問がある場合は、アートメイク施術を行っているお近くの病院・クリニックに詳しく聞いてみてくださいね。