
アートメイクを検討している方にとって、仕上がりの自然さはとても重要ですよね。メイクをしたように仕上げたい、または、すっぴんでも違和感のないように仕上げたいなど、見た目の好みによって希望する手法は変わってきます。
そこで今回は、グラデーション、3Dアートメイク、4Dアートメイクの3つの手法について、仕上がりの違いなどをお伝えしていきます。立体感が出ると人気の3Dや4Dにも、実はあまり知られていないデメリットがありますので、メリットだけでなくデメリットも把握した上で施術やクリニックを選びましょう。
Contents
アートメイクの手法は大きく分けて3つある
アートメイクの手法は、大きく分けるとグラデーション、3Dアートメイク、4Dアートメイクの3つです。しかし、何を3Dアートメイクと呼ぶか、4Dアートメイクと呼ぶかはクリニックによって異なるため、現在のところはっきりとした定義がありません。
今回こちらのページでは、それぞれの手法を以下のように区別していますが、実際に申し込むクリニックとはメニュー名や内容が異なる場合がありますので、その点はご注意ください。
グラデーション
眉の輪郭の内側をパウダー風に塗りつぶすもので、アートメイクのクリニックでの施術でもっとも普及している手法です。パウダーアイブローのような柔らかくふんわりとした仕上がりが特徴で、毎日メイクをして過ごす女性からは圧倒的な人気があり、他のメニューに比べると費用も低価格であることが魅力です。
3Dアートメイク
毛並みを描き立体的に見えるよう、手彫りで1本1本眉毛を描いていく手法です。眉頭や眉尻だけ毛が生えていない人など、自眉のボリュームアップに便利であることから近年人気を集めています。
4Dアートメイク
グラデーションと3Dアートメイクの長所を掛け合わせた手法です。間近で見てもアートメイクとバレたくない人など、美意識の高い女性から支持があり注目されています。
グラデーションのメリット・デメリット
グラデーションアートメイクのメリット
メイクでアイブロウパウダーを施したような仕上がりになるのが、グラデーションのアートメイクの特長です。常にメイクをしているような仕上がりになるので、メイクをした状態を維持したいという方に人気です。
グラデーションの施術にはマシンを使うので、皮膚に色素を入れるスピードや強さが一定です。力加減によってハリが深く刺さって痛むことがある手彫りと違い、施術中の痛みが小さいという特徴があります。
グラデーションアートメイクのデメリット
グラデーションアートメイクは一定の間隔で皮膚に色素を入れるので、立体感に欠け、塗り潰したようになりがちです。アイブロウでメイクをしたような仕上がりになるので、すっぴんの時には眉だけが目立ちます。
グラデーションの場合の眉デザイン例
上記でご紹介したように、グラデーションの手法によるアートメイクの場合は、アイブロウパウダーを施したような仕上がりになるので、普段のメイクに似合うデザインになります。
そのためふんわりぼかした、丸みを帯びた眉デザインを選ぶ方が多いです。色味もブラウンよりの淡い色合いで、優しげな目元を印象付けてくれます。
アートメイクそのもののデザインは薄く、細めの最低限の眉デザインにしておいて、普段のメイクの時は、そこにプラスアルファでアイブロウペンシルを用いて描いたり、アイブロウパウダーで濃さを出すなど、メイク次第でアレンジの幅が広がりやすいデザインになります。
3Dアートメイクのメリット・デメリット
3Dアートメイクのメリット
手彫りで眉毛を1本1本描いて毛並みが表現するので、本物の眉毛に近い仕上がりになります。そのため、メイクを落としても眉毛が目立たず、違和感がありません。また、1本ずつ眉毛を描くので、眉毛の濃淡を調整しやすいことも特徴です。
3Dアートメイクのデメリット
グラデーションに比べて立体感のある自然な仕上がりになるというメリットがあるものの、眉が薄すぎる、眉がほとんど無い場合は、自然な眉の立体感を描くのは難しいというデメリットがあります。
1針ずつ刺していくので、グラデーションに比べると施術に時間がかかります。さらに施術者の手で掘っていくので、力加減や針の入り具合が一定でないと、強い痛みを感じる場合があります。
施術前には麻酔を塗るので、我慢できないほどの痛みではありませんが、どうしても痛みが不安な方は、事前に相談して、麻酔の量を調整してもらいましょう。
3Dアートメイクの場合の眉デザイン例
3Dアートメイクの場合は、元から生えている眉毛の色合いや形に沿って、量や濃さを増やすようなデザインになります。
メイクをしない男性や、すっぴん時の眉毛を綺麗に見せたい方にぴったりです。
デザインそのものは、自分の元から生えている眉毛の形が基盤になるので、人によって様々で、細部まで自分の顔や眉毛の形に合わせて微調整できる点もメリットになります。
アートメイクの上からメイクをする場合は、アイブロウパウダーを使ってぼかして、色合いを変えることができます。
4Dアートメイクのメリット・デメリット
4Dアートメイクのメリット
4Dアートメイクは、グラデーションアートメイクと3Dアートメイクを組み合わせた技法です。本物の眉毛にアイブロウパウダーを薄っすらと施したような仕上がりになります。他の技法に比べて立体感を出しやすいので、眉の量が少ない方、眉が殆ど無い方に向いています。
4Dアートメイクのデメリット
3D技法同様に手彫りをするので施術者の技術レベル次第で、痛みを強く感じることがあります。4Dアートメイクは他の2つを組み合わせた技法で、表現の幅がもっとも広いので、痛み以外に目立ったデメリットは無いと言えるでしょう。
4Dアートメイクの場合の眉デザイン例
4Dアートメイクの場合は、できる眉デザインの幅も一番広くなります。元々の自分の眉毛の形に捉われすぎることなく、新しい理想の形を1から描くことができます。
仕上がりイメージも、自然に生えているかのような眉デザインの上に、アイブロウパウダーを施したような色合いをプラスできるので、そのままメイクをしなくても違和感のない眉デザインになります。
自由度が広がるからこそ、理想の眉毛の形と、自分の顔や骨格に似合う眉毛の形をある程度研究して、納得のできる眉デザインを描いておくことが必要です。
アートメイクの被害例
針で皮膚に色素を入れるアートメイクは医療行為の一種です。しかし、中には無資格でアートメイクを施すサロンも存在しており、施術箇所の腫れや感染症などの健康被害が発生しています。こちらでは、アートメイクの実際の被害例をご紹介します。
1週間経っても腫れが治まらない
友人から紹介されたサロンで眉のアートメイクを受けたところ、施術中も痛みがあり、赤く腫れてしまった。施術者に「1週間もすれば腫れと赤みは収まる」と言われたので、信じて様子をみることにした。
しかし、1週間経っても腫れと赤みが収まらず、外出も満足にできない状態が続いたため病院で診断してもらったら、使用した針や色素に問題があったかもしれないと言われた。
後からサロンの情報を調べてみたら無資格でアートメイクの施術をしていたことが分かった。友人の紹介だったので安心していたが、下調べせずに施術を受けたことを後悔した。
角膜が傷ついていた
広告に載っていたエステサロンでアイラインのアートメイクを受けた。施術中は終始痛みがあり、施術者に痛いと伝えたが大丈夫だと伝えられた。施術終了後に軟膏のようなものを塗られ、次第に痛みは引いていくと言われたので、そのまま帰宅した。
しかし、帰宅後も目の痛みと涙が止まらなかったため、不安になり救急に行ったところ、角膜に傷がついていると言われた。
眉の形がおかしくなった
メイク時間を短縮するために、友人の娘に眉のアートメイクをしてもらった。施術前に麻酔もしっかり行い施術中は痛みもそんなになかったので大丈夫だと思っていたが、施術後に腫れと痛みがひどくなった。
なかなか腫れと痛みが引かなかったので、皮膚科を受診したところ、使われた器具などの消毒がきちんとできていなかったからだと言われた。また、アートメイクは医療行為だとその時に知った。
皮膚科からもらった薬で腫れや痛みは収まったが、眉の形も左右でズレた仕上がりになっていたので、メイクにこれまでよりも時間がかかるようになってしまったのがショック。
アイラインの色がおかしい
アートメイクを行っているエステサロンで眉とアイラインの施術を受けた。眉のアートメイクは以前もしたことがあるため、今回は思い切ってアイラインも挑戦してみた。施術中は問題なかったが、施術後1週間ほどできれいに治るはずのかさぶたが治らなかった。
また、右目のアイラインは色が濃く入っており左右のアイラインのバランスが悪くなってしまった。サロンに苦情を言うと除去液を使用して修正すると言われた。しかし、そのサロンの技術はもう信用できない。
失敗しないクリニック選びのポイント
アートメイクで失敗しないためには手法選びも大切ですが、施術を受けるクリニックも慎重に選ばなければなりません。
上記でご紹介したように、エステサロンなど無資格の施設でアートメイクの施術を受けて健康被害に遭った人もいます。アートメイクの施術を受ける際は、以下のポイントを参考にしてきちんとしたクリニックを選びましょう。
医師や看護師が施術している
最低限クリアすべきポイントは、施術者が医師または看護師であることです。
簡単に見分ける方法として、「サロン」という名称のところはアートメイクを医療行為として扱っていない可能性が高く、危険です。施術者紹介のページなどをよく確認してください。
口コミを参考にする
何よりも一番信用できるのは、クリニック側が掲載している口コミではなく外部の口コミです。良かったところだけでなく、不満だったところも包み隠さず書いている情報を探し、参考にしましょう。しかし、口コミ自体が偽物の可能性もあるため、本物かどうかの見極めは大切です。
デメリットをしっかり説明してくれる
どこのクリニックにも施術前のカウンセリングは必ずあります。その際に、デメリットもしっかり説明してくれるかどうかを確認しましょう。メリットばかりを話して、すぐに施術を受けさせようとするクリニックは、信用できない要素が多いため注意しておきましょう。
実績が豊富でデザインのセンスがある
いくら医師免許を持っている適法なクリニックでも、デザインのセンスがないと納得いくアートメイクには仕上がりません。クリニックを選ぶ際は、施術の実例写真なども参考にして、できるだけ実績豊富な施術者を選ぶようにしてみてください。
日本国内のクリニックである
韓国などは眉アートメイクが盛んなため、安く施術が受けられるサロンが多く、旅行のついでにアートメイクを受けて帰るという女性も少なくないようです。
しかし、言葉が満足に通じない相手に要望をしっかり伝えることは難しいですし、何より、帰国後に肌が荒れたり色が抜けてしまったりというトラブルに遭っても、すぐに直しに行くことができません。医療行為であるアートメイクは、アフターフォローのことも考え、なるべく国内で施術を受けるようにしましょう。
自分に適したアートメイクを選ぼう
アートメイクの技法は表現できるデザインが異なるので、自分の理想とする眉にぴったりの技法を選ぶことが大切です。
アイブロウをしたような仕上がりにしたい方は、グラデーションアートメイクがおすすめです。眉が細い、または眉尻が消えているなどの悩みがあり、自然な眉にしたい方は3Dアートメイクが適しています。眉毛がとても薄くて悩んでいる方は、立体感が表現できる4Dアートメイクがぴったりです。
どの技法を受ける場合でも、それぞれのメリット・デメリットを把握し、料金や時間、施術回数などを確認しておきましょう。同じアートメイクでも、仕上がりは施術者によって異なります。クリニックが公開している施術例を参考にし、自分のイメージする眉に近いかどうか、確認をしておくことも大切です。



また、クリニックに関しては下記サイトもよくまとまっていますので、ぜひ参考にしてみてください。